折りたたみ2画面スマホ「MEDIAS W N-05E」とは?A

#004(2013/04/25)

ドコモはNECカシオ製スマートフォン「MEDIAS W N-05E」を4月18日に発売した。この端末の特長はなんといっても2画面で折りたためるところだろう。折りたたんだ状態だと幅64mmと持ちやすい4.3インチのスマートフォンとして普通に使える。厚さも12.2mmとあまり厚さは感じない。開けば5.6インチのタブレット級のディスプレイサイズとなる。Aでは画面活用について触れようと思う。

2008年の個性的な端末の画面活用

NECは2008年に従来にないスライド型端末「N-01A」を出した。画面を90°ずつ回転させることで、閉じた状態の「タッチスタイル」横画面の「シェアスタイル」一般的なスライド状態の「コミュニケーションスタイル」に変化する。

この機種の「シェアスタイル」時にフルブラウザや動画再生を画面いっぱいで見れたり、受信メールを閲覧しながらメール返信を作成できたりと横画面を活用した機能はあった。

ただ、使えない機能などが多かった。今回の「MEDIAS W N-05E」は画面の使い方にもいろいろ選択肢があって面白いと感じた。

画面活用

画面の使い方として折りたたんだシングルモードを合わせて4種類が提案されている。

ブラウザや映像では大画面で楽しめるようにフルスクリーンモードが用意されている。画面をまたいでタッチ操作が可能なため、スクロールやピンチイン/アウトなど何気なくできる。 ただし、額縁があるため数mm切れてしまう。地図は気にならずに使えたがブラウザは横画面にしないと読みにくいと感じた。

メインディスプレイにアプリを立ち上げた状態でサブディスプレイにNECがチューニングした「Utility Apps」が使えるダブルディスプレイがある。例えば、メモ機能やブラウザ、ギャラリーなど一部の機能がサブディスプレイ側で使えることになる。ながら操作が可能ということだ。

ながら操作が可能ということだ。ながら操作と言えば、LGやソニー、サムスンにはミニウィンドウで操作できる形などがある。その中でサムスンの「GALAXY S V α」「GALAXY Note U」は大画面をいかして上下で分割して他のアプリを利用できる。同じ感覚だが、「MEDIAS W N-05E」はスマートフォンを2つ見ていると同じイメージなので見やすさが格段に違うだろう。

また、両ディスプレイで同じ画面を表示することも可能。端末を少し折りたたみスタンドのように立てることで向かい合って同じ映像が見れるスタンドモードだ。恋人と映画をみて楽しんだり、取引先やお客様に説明したりするときなどに役立つかもしれない。(iPadで説明するのは操作や文字が逆になり大変そうだとつくづく思う。)と言ってはみたものの現時点では「Wムービー」しか対応していないらしい。今後に期待しよう。

風景撮影でも自分撮りでも大活躍カメラ

カメラの使い方も新しい。折りたたんで使えば普通のスマートフォンと同じアウトカメラだが、サブディスプレイに切り替えるか開いた状態で使うとインカメラとして使える。風景撮影でも自分撮りでも同じ810万画素高性能瞬撮カメラで撮影できる。

また、上記のスタンドモードでセルフタイマー撮影ができる。

最後に一言

メルマガには書けていない「MEDIAS W N-05E」の魅力的な機能についても補完的に触れた。店頭に実機があったので使ってみたが、2画面あることで2つのアプリを同時に使えるのはうれしい。ぜひ店頭で実際に触ってもらいたい。