#005(2013/05/13)
5月7日にソフトバンクは2013年夏モデルの発表会を開催した。発表会では夏モデルの新商品発表に加え、CMでも相当アピールしているつながりやすさNo.1であることを技術とともに熱弁していた。もともと書く予定はなかったが混乱を防ぐことも考えて簡単にまとめてみる。
今回はつながりやすくなった世界初の技術などを紹介していた。キーワードはWi-Fi、小セル化、ダブルLTEとしている。パケットや通話の接続率のグラフや技術を掲げてつながることをアピールした。
ソフトバンクは通信方式が多くなっている。少し整理しておこう。まず名前が似ている「SoftBank 4G」と「SoftBank 4G LTE」だが、「SoftBank 4G LTE」はドコモやKDDIが採用しているのと同じFDD-LTE方式のサービスだ。現在の対応機種はiPhone 5と第4世代iPad、iPad miniとなる。
「SoftBank 4G」は買収したウィルコムが手掛けていた次世代PHSの「WILLCOM CORE XGP」を高度化した「AXGP」のサービス。TD-LTEと100%互換性があるという。対応機種は2012年冬モデル以降のAndroid端末となる。
そして最近買収したイー・モバイルのFDD-LTE方式のサービス「EMOBILE 4G」も手に入れた。これはさっき出たLTEに対応したiPhoneなどで「ダブルLTE」として使える。これを「高速道路が2車線になる」と表現している。また、モバイルWi-Fiルーターでは「EMOBILE 4G」に加え「SoftBank 4G」と「ULTRA SPEED」に対応した機種を発表した。
また通信方式以外にも、障害物を回り込みやすく、遠くまで届きやすい特長がある700〜900MHz帯の周波数帯域「プラチナバンド」の900MHz帯をソフトバンクが獲得し、2012年夏モデル以降の端末に対応させている。
ソフトバンクはもともと2GHz帯や1.5GHz帯を使用しており、電波が届きにくい問題を抱えていた。
ちなみに「プラチナバンド」は携帯電話に適した周波数帯域の呼び方である。他キャリアも「プラチナバンド」を保有・使用している。
ついでにキーワードのその他も簡単に触れておく。Wi-Fiは新方式であるSIM認証を採用することで認証時間を大幅に短縮したり、不安定な電波部分は携帯電話ネットワークに接続する制御を行っている。
小セル化は広いエリアをカバーする一般的な基地局ではなく小さなエリアをカバーする基地局を多く配置することで混雑を回避する。ただ基地局を多く配置すると電波干渉が起こるので、複数の基地局を1つの無線制御装置で制御するクラウド基地局を導入している。これで電波干渉を防ぐ。
これらの技術によってつながりやすいといっているが実際はどうなのか?それは正直分からない。端末によって通信方式は違うし、周りでどれだけの人が使うかによっても変わる。
そういっても昔よりはつながるようになったと思う。昔は「基地局もまともに作らずにWi-Fiの設置を強化して何がしたいんだ。」と思ったこともあったが、孫社長の見通す目があったのかもしれない。
急遽書いたため乱文になっていることについてお詫びする。とは言え、ソフトバンクがつながりやすさNo.1を維持できるか気にしていこうと思う。
しかし、フルセグの説明では野球中継には嫌味を感じた。仕方がない話か!