#006(2013/05/23)
ドコモ、au、ソフトバンクの2013年夏モデルが出そろった。今回のスマートフォンは全部で19機種。ハイスペックなモデルはもちろん初心者でも使いやすいように配慮されたモデル、シニア向けのモデルもラインナップされた。ディスプレイ、CPU、カメラ、電池容量を表にまとめた。
大画面化、高解像度化が進んでいる。大画面になると手に収まらなくなる心配がある。「ARROWS NX F-06E」を含め5インチクラスの端末は幅70oに抑えている。また、片手だけでは指が届かず操作することが不可能になる心配もある。富士通やパナソニックは指が届きにくい上部の方を下半分に移動させる機能を搭載している端末もある。
サイズ | 解像度 | 端末 |
5.2インチ | フルHD | ARROWS NX F-06E |
5.0インチ | フルHD | GALAXY S4 SC-04E AQUOS PHONE Xx 206SH Xperia UL SOL22 ARROWS A 202F |
4.9インチ | HD | AQUOS PHONE SERIE SHL22 |
4.8インチ | フルHD | AQUOS PHONE ZETA SH-06E |
4.7インチ | フルHD | HTC J One HTL22 ELUGA P P-03E |
HD | MEDIAS X N-06E Disney Mobile on docomo F-07E URBANO L01 |
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4.6インチ | HD | Xperia A SO-04E |
4.3インチ | HD | AQUOS PHONE si SH-07E DIGNO R 202K Disney Mobile on SoftBank DM015K |
QHD | らくらくスマートフォン2 F-08E | |
4.0インチ | ワイドVGA | シンプルスマホ 204SH AQUOS PHONE ss 205SH |
Qualcommは1月7日にモバイル向けプロセッサーの新製品「Snapdragon 600」などを発表をしている。「Snapdragon 600」は1.9GHzクアッドコアKrait 300のCPU、Adreno 320のGPUを搭載。「Snapdragon S4 Pro」から40%性能が向上している。日本では2013年春モデルの「Optimus G Pro L-04E」で初搭載された。
今回の夏モデルではハイスペックからエントリーモデルまで多くの機種で採用されている。なかでもドコモから発売される「GALAXY S4 SC-04E」は最大クロックである1.9GHzで搭載している。他は1.7GHzにクロックダウンしている。
コア数 | クロック数 | 端末 |
クアッドコア | 1.9GHz | GALAXY S4 SC-04E |
1.7GHz | AQUOS PHONE ZETA SH-06E AQUOS PHONE Xx 206SH ARROWS A 202F ARROWS NX F-06E HTC J One HTL22 AQUOS PHONE SERIE SHL22 MEDIAS X N-06E ELUGA P P-03E AQUOS PHONE si SH-07E Disney Mobile on docomo F-07E らくらくスマートフォン2 F-08E |
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1.5GHz | Xperia A SO-04E Xperia UL SOL22 |
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デュアルコア | 1.5GHz | DIGNO R 202K AQUOS PHONE ss 205SH Disney Mobile on SoftBank DM015K URBANO L01 |
シングルコア | 1.4GHz | シンプルスマホ 204SH |
画素数は以下の表のとおり。1300万画素が主流となった。ただ画素数だけでは判断できない。レンズの明るさを示す指標であるF値や光を電気信号に変換するイメージセンサーに対して目を向ける必要がある。
まずF値であるが「AQUOS PHONE ZETA SH-06E」や「AQUOS PHONE SERIE SHL22」はF値が1.9(F1.9)である。この数値が小さいほど集められる光の量が多くなる。このため暗い場所での撮影に強かったり、シャッターを速く切ってブレを軽減できる。被写体が活発に動くペットでも止まったような写真が撮れるだろう。
イメージセンサーについてはここでは詳しい説明はしないが、去年も多くの機種で採用されてきた高感度、低ノイズを実現する裏面照射型CMOSセンサーが今年も多く採用されている。
ただ、新たなイメージセンサーを採用する機種も出ている。ソニーは裏面照射積層型CMOSセンサーを開発。これは、従来の赤/緑/青の画素に加え感度の高い白の画素を加えた「RGBWコーディング」機能で高感度化を実現。逆光でも色鮮やかに撮影できる「HDR(ハイダイナミックレンジ)ムービー」機能も搭載している。
パナソニックは表面照射型CMOSセンサー「SmartFSI」を開発。表面型の欠点であった配線層での光の損失をさせないように、光隔壁と光導波路の集光構造になっているなど高感度のセンサーとしている。
特に画素数で判断できないのが「HTC J One HTL22」だ。F値は2.0の明るいレンズ。高感度大型センサー「UltraPixel」は1300万画素のカメラより約300%多くの光を取り込み、約50%のノイズ低減を実現することができると公表している。これは画素の数をあえて少なくし画素のサイズを大きくすることでより多くの光を取り込むことができ、高画質、低ノイズを実現できる。
画素数 | 端末 |
1630万画素 | ARROWS NX F-06E |
1340万画素 | ELUGA P P-03E |
1320万画素 | GALAXY S4 SC-04E |
1310万画素 | Xperia A SO-04E AQUOS PHONE ZETA SH-06E AQUOS PHONE Xx 206SH Xperia UL SOL22 ARROWS A 202F AQUOS PHONE ss 205SH AQUOS PHONE SERIE SHL22 MEDIAS X N-06E AQUOS PHONE si SH-07E Disney Mobile on docomo F-07E |
1300万画素 | URBANO L01 |
810万画素 | DIGNO R 202K Disney Mobile on SoftBank DM015K らくらくスマートフォン2 F-08E |
490万画素 | シンプルスマホ 204SH |
400万画素 | HTC J One HTL22 |
2000mAh以下がほとんどなく、3000mAhを超えた機種が4機種もある。省電力に貢献するIGZOや各種エコモードで使用時間を延ばしてくれることもあれば、ディスプレイの大画面化、高解像度化や高性能CPUの動きによって使用時間が減ってしまうこともある。バッテリー容量は参考までに。ちなみに平均は2430mAh。
容量 | 端末 |
3080mAh | AQUOS PHONE Xx 206SH AQUOS PHONE SERIE SHL22 |
3020mAh | ARROWS A 202F ARROWS NX F-06E |
2700mAh | URBANO L01 |
2600mAh | GALAXY S4 SC-04E AQUOS PHONE ZETA SH-06E ELUGA P P-03E Disney Mobile on docomo F-07E |
2300mAh | Xperia A SO-04E Xperia UL SOL22 HTC J One HTL22 MEDIAS X N-06E |
2100mAh | AQUOS PHONE si SH-07E らくらくスマートフォン2 F-08E |
2080mAh | AQUOS PHONE ss 205SH |
1800mAh | DIGNO R 202K Disney Mobile on SoftBank DM015K シンプルスマホ 204SH |
フルセグ(地上デジタル放送)に対応した端末が出てきた。地上デジタル放送は1つのチャンネルの周波数帯域を13セグメント(区分)に分けていて、12セグメントを使用する方式。もう1セグメントは携帯電話やカーナビなどに搭載されているワンセグ方式である。フルセグはワンセグと地上デジタル放送の両方を視聴できる=13セグメントをフルに使えるという意味であったり、地上デジタル放送が視聴できるという意味の場合もある。
ワンセグは320×240ドットの低画質だが受信はしやすい。一方フルセグは1920×1080ドットの高画質だが、容量が多いため電波の感度によっては受信できない場合もある。
対応端末はシャープの「AQUOS PHONE Xx 206SH」、「AQUOS PAD SH-08E」、富士通の「ARROWS NX F-06E」、「ARROWS A 202F」。
今回もまたいろいろな新機能が追加されている。これから続々発売されるので、新機能もあわせて今後紹介していく予定です。