注目を集めた新たなタブレット「Surface」を見てみよう(1/2)

#007(2013/06/23)

家電量販店で店員さんにSurface Proを勧められた。SurfaceはLTEなどのモバイル通信を持っていないため関心をあまり持っていなかったが、非常に良い製品だと言うのでこの際調べてみることにした。ということで時間は経ってしまったがSurfaceについて取り上げてみる。

マイクロソフトのタブレット「Surface」

Surfaceはマイクロソフトが開発したタブレット端末だ。マイクロソフトはソフトウェアというイメージだったが今回タブレット市場に初めて参入した。日本では2013年3月15日にSurface RTが発売されて話題になっていたが、この分野で詳しい人は2013年6月7日に発売されたSurface Proを待っていたかもしれない。

マイクロソフトのライバルといえばやはりアップルが思い浮かぶと思う。アップルはスマートフォンのiPhoneを筆頭にタブレットのiPadなど大人気商品を提供している。また、Androidを搭載したタブレットも数多く販売されている。このiPadやAndroidのタブレットに対抗するためにマイクロソフトはタブレット端末を提供する形になった。

iPadやAndroidタブレットと差別化されているところはOSがパソコンと同じものになっていることで、パソコンのように使えるのが売りだ。Windows 8自体がタッチ操作に最適化されたOSである上に、スペックがウルトラブックほどの性能を有している。単なるタブレットとは違うということだ。

しかし、今までハードウェアは委託してきたマイクロソフトが端末を提供することになったかだが、ライバルのアップルがソフトからハードまで開発・製造を行って成功したことがきっかけかと思う。メーカー委託だけでは最大限に活かせる端末が作れないと考えたのではないかと思う。

ちなみに、日本でのスマートフォン市場においてマイクロソフトはというとOSで「Windows Phone」があるが、富士通東芝モバイルコミュニケーションズの「Windows Phone IS12T」しか思い浮かばない。一時はドコモでも出るのではないかと発表会のときに記者が質問していたが、今はTizenに注目が集まる。ただ海外では多くの端末が発売されている。

仕事でも使えるOffice付き

Surfaceの魅力はOfficeが使えるということだろう。仕事でもプライベートでもWordやExcel、PowerPointなどを使っている人は多いと思う。iPadやAndroidのタブレットでは完全な互換性がないため、完全に正しく表示することはできないし、使える機能も制限されてしまう。

店頭の実機に触れただけなので、Officeの使いやすさなどは伝えられないが、タッチで全ての操作をするのは大変なようなのでマウスなどを用意すると作業がやりやすいようだ。

魅力的なアクセサリ

また、別売だかキーボードとしても利用できるカバーがつけられることはとても魅力的だ。カバーは本体に磁石で簡単につけることができる。

カバーには感圧式キーボードの「タッチカバー」と普通の物理キーのキーボードの「タイプカバー」の2種類が用意されている。個人的には押した感覚があった方が打ちやすいので「タイプカバー」かなと思う。ただ「タッチカバー」より3o厚い約6oの厚さとなる。

他のタブレットではソフトキーボードでパソコンのようにガンガン打つことは至難の業だ。かといってBluetoothのキーボードを持ち歩くのは邪魔だ。特にSurfaceにはOfficeが入っているためこのようなアクセサリーは非常にうれしいものだ。

Surface Proにはスタイラスペンが付属される。ペン操作によって細かい操作ができるほか、手書きでメモや絵が書ける。ペンを画面にかざすと画面上にペンの位置が小さな点で表示されるアシストがついているようだ。書き味はよかった。画面には傷に強いコーニングのゴリラガラス2が採用されているため、ペン入力で画面への傷を心配する必要はあまりなさそうだ。

Surfaceのスペック

Surfaceのスペックを表にまとめておく。あくまでも日本仕様の数値です。

Surface RT Surface Pro
発売日 2013年3月15日 2013年6月7日
OS Windows RT Windows 8 Pro (64ビット)
CPU NVIDIA Tegra 3 T30 1.3GHz(クアッドコア) 第3世代Intel Core i5 3317U 1.7GHz/最大2.6GHz(デュアルコア)
メモリ 2GB 4GB
ストレージ 32GB / 64GB 128GB / 256GB
サイズ(高さ×幅×厚さ) 約275mm×172mm×9mm 約275mm×173mm×14mm
質量 680g 907g
バッテリ駆動時間 約8時間 約4時間(非公式)
ディスプレイ方式 IPS IPS
ディスプレイ解像度 フルワイドXGA(1366×768ドット) フルHD(1920×1080ドット)
ディスプレイサイズ 10.6インチ 10.6インチ
ワイヤレス機能 Wi-Fi (802.11a/b/g/n)
Bluetooth 4.0
Wi-Fi (802.11a/b/g/n)
Bluetooth 4.0
ポート フルサイズ USB 2.0
microSDXCメモリカードスロット
ヘッドホンジャック
HDビデオ出力
フルサイズ USB 3.0
microSDXCメモリカードスロット
ヘッドホンジャック
ミニディスプレイポート