ソフトバンク、年頭所感から買収&No.1を振り返る

#012(2014/01/08)

世界では「2014 International CES」で盛り上がっていますが、私はまだ正月ぼけが残っています。ソフトバンクの年頭所感から昨年を振り返り、今年の買収などを考えてみようと思います。

ソフトバンクの年頭所感

あけましておめでとうございます。今年も携帯電話情報局支部をよろしくお願い申し上げます。ソフトバンクが年頭所感を掲載しました。これを見ながら思ったことをだらだらとブログのように書こうと思います。内容を全て書くと長くなるのでURLを載せておきます。

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世界に羽ばたいたソフトバンク

まず始めに2013年を振り替えっています。皆さんにも記憶に新しいアメリカの通信事業者スプリントの買収ですね。その他にもスマートフォン向けゲームで売上高世界一位のスーパーセルや携帯端末卸売会社世界一位のブライドスターがソフトバンクグループになりました。世界で活躍するグループ会社になった年ではないでしょうか。

国内でもNo.1に輝いた一年

国内ではずっと「ソフトバンクはつながらないよね。」言われてきました。実際にも「何でソフトバンクだけ電波マークが立ってないの?」と笑いながら言っていました。あれは2011年のことでしたかね。ただ昨年はCMでも痛いほど聞いた「つながりやすさNo.1」に外部調査で輝きました。ついでに高速通信の速度もですね。

国内においてもイー・アクセスとウィルコムを子会社化し、今年の春にはその2社が合併となります。

今年の豊富は?

今年は「情報革命で人々を幸せに」というソフトバンクの経営理念を、世界へ向けて本格的に実現していく第一歩としています。そして最終的には「モバイルインターネット世界No.1」を目指して挑戦し、進化し続けていくとしめています。

もともと世界を目指していたのはよいとして、日本を統一せずに世界へ羽ばたいたのは、世界を統一できれば日本も直に統一できると考えて最初からこのシナリオを描いていたのか、日本の統一は無理だと気づいたから早くも世界へ舵を切ったのでしょうか。

どちらにしても豊富な端末ラインナップと根強い契約数を誇っているドコモ、固定回線とセットにした割引という戦略でユーザーを獲得しているKDDIがいますから、まだまだ時間がかかるでしょう。ソフトバンクはiPhoneの早めの取り扱いによって大きく契約数を伸ばしましたが、今では3社とも取り扱っていますからね。国内ではウィルコムやイー・モバイルと協力しながら拡大するのでしょうね。

さらなる買収の先には…

さてさて、読んでみて感じたことは買収によって大きく発展したように見えるということです。今やソフトバンクは1300社を超えるグループ会社です。世界への進出として米携帯電話3位のスプリントを買収しましたが、報道によれば早くも米携帯電話4位のTモバイルUSの買収へと動き出しています。この買収が成功すればソフトバンクは売上高で中国のチャイナ・モバイルにつぐ世界2位の携帯電話事業者となる見通しです。

アメリカの携帯電話市場はAT&Tとベライゾンの2強であり、経営再建が必要なスプリントだけでは戦えないからTモバイルUSも買収してAT&Tやベライゾンと並ぶ契約数にしてスプリントを再建してアメリカで戦おうといったところだそうです。 しかしながらスプリントの買収から続けてTモバイルUSを買収するのですからソフトバンクの財務体制は悪化するのは避けられないし、TモバイルUSが買収できたからって成功することが確実であるわけでもありません。

世界で成功するかはともかくとして、孫氏はすごい人です。だからこそ思うのはその孫氏が退いた後が大丈夫なのかというお話ですよ。Facebookなんか見てると【ソフトバンクで働く人たち】の中で人事部門に次世代経営者育成をしている人たちがいるようで、他の会社にもあるのかは知りませんが少しは気にしているのかなと思ったりもします。それにしても【ソフトバンクで働く人たち】の中では女性の方しか見たことがないのですが、ちゃんと男性の社員を雇っているのでしょうかね。

話がそれましたね。それはともかく孫氏はまだ56歳なのでまだまだ力をふるってくれるでしょう。退くにしても「世界一の会社」になって安定してからになるでしょうから今から考えるのはやめておきます。とはいっても今の買収がどうなるかによって、ソフトバンクユーザーは恩恵が受けられるかとか、他社の方が国内で使うにはよいのではないかとか考えると思います。

最後に一言

やっぱり正月ぼけでだらだらと焦点の定まっていない話を書いてしまいました。本当は今回書く予定だったんですが書きそびれたので、次回はソフトバンクの「つながりやすさNo.1」について切り込みたいと思います。