製品情報
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重さから解放される大画面な軽量スマートフォン「AQUOS zero」になります。シャープ製でフラッグシップモデルです。ソフトバンク専売モデルとして発表・発売されていましたが、2019年4月からSIMフリーモデルとしてMVNOでも取り扱われています。
「AQUOS zero」のポイントをまとめるとこのようになります。
①大画面なのに軽量
②シャープ製有機ELディスプレイがきれい
なんと文庫本一冊を持ち歩いている重さで、ハイエンドな大画面スマホが使えます。この画面サイズでは世界最軽量とのこと。大きくて重いのが標準の最近のスマートフォンに風穴を開けてくれました。なお、強度には問題ないような素材を使っています。
シャープ初の自社製有機ELディスプレイを搭載しています。シャープといえばIGZOといった液晶ディスプレイですが、有機ELディスプレイの開発を進めてきていました。チューニングも丁寧に行われた発色の良い仕上がりです。
ゲーミングスマホとしての利用もできるハイスペックなCPUやメモリを搭載しています。充電しながらでも発熱を抑える設計となっています。映像が良いのは上記でも記載しましたが、音響にもきちんと目を配っています。
シャープ初の試みということもあって価格は高いかと思いましたが、液晶ディスプレイを搭載した「AQUOS R」シリーズと併売されており、同等の価格設定となっています。販売場所にはよりますが、9〜10万円程度です。
※発売当時の同機種を基準として管理人が独断と偏見で判定しています。
※この中のリンクは基本的にページ内の詳細に飛びます
軽いぞ!文庫本1冊レベル
画面サイズ6インチ以上で電池容量が3000mAhを超えるスマートフォンにおいて世界最軽量となる約146g。ボディ側面に軽量なマグネシウム合金、背面に高強力アラミド繊維「テクノーラ」を採用したことにより、一般的なアルミ製構造から41%も軽量化したとのことです。軽量化と同時にボディの強度・剛性にも貢献しています。また、有機EL採用によりバックライトが不要になったことも軽量化へ貢献しているものと思われます。
最近のスマートフォンはiPhoneを含めて背面にもガラスを採用しています。ガラスは加工等によってとてもきれいな反射を楽しめます。その反面、どうしても重くなるほか、割れる危険性も増加してしまいます。美しさより実用性を考えると「AQUOS zero」は軽くて強いのでオススメですね。
背面デザインはアラミド繊維が丸出しのワイルドデザインです。指紋は目立たないデザインではあります。カラーもアドバンスドブラック1色のみしか公表されていません。軽量であり動画やゲームを手に持ち続けても疲れないところが売りになっており、ゲーミングスマホで考えるとかっこいいデザインですね。
6.2インチのスマートフォン付近の重さを以下に比較してみました。「AQUOS zero」の軽さがよく分かります。
端末 | 画面サイズ | 重さ |
---|---|---|
AQUOS zero | 6.2インチ | 約146g |
Galaxy S9+ | 6.2インチ | 約189g |
ZenFone 5 | 6.2インチ | 約155g |
iPhone XS | 5.8インチ | 約177g |
HUAWEI P20 lite | 5.8インチ | 約145g |
シャープの有機EL
約6.2インチ、2992×1440ピクセルの初のシャープ製有機ELディスプレイを搭載しています。シャープの得意分野は液晶ディスプレイであり、優れた省エネ性能のIGZOディスプレイの量産化など市場をリードしてきました。しかし、最近は高色域でコントラスト比が高く、形状に自由度の高い有機ELを採用しています。しかもiPhoneなど多くのスマートフォンが搭載している有機ELは、従来から開発・採用していたサムスンなど韓国がほぼ独占しているというのが現状です。
その中シャープは自社製の有機ELを搭載しています。実はシャープは以前から有機ELパネルの開発を着々と進めていました。100万:1という高いコントラストと、デジタルシネマの標準規格である「DCI-3」の100%の広色域を実現しています。
液晶のシャープですから、有機ELになっても画質の良さには妥協しません。画像処理エンジン「リッチカラーテクノロジーモバイル」を有機EL用にチューニングし、鮮やかさが特長を活かしつつより自然な色合いになるよう調整してくれます。数々の有機ELディスプレイ搭載スマートフォンを使ってきましたが、輝度が上がると目にキツイ派手な発光になりがちでしたが、さすがシャープという印象です。また、映画館やホームシアター機器にも使われているドルビーのHDRの映像方式「Dolby Vision」と臨場感あふれるドルビーの立体音響技術「Dolby Atmos」の両方に対応しています。
ディスプレイ部はパネル全体が緩やかにカーブする独自のラウンドフォルムを採用しています。有機ELの曲げられる特長を活かし、指の関節の動きにあわせた曲面にしているとのこと。どこまでかは定かではないが、曲面な分6.2インチという大画面化に貢献しているかもしれません。
ディスプレイは画面上部にはサブカメラやセンサー類を囲むようにしてスペースを確保する「ノッチ」が存在する狭額縁になっています。下部にあった指紋認証は背面に移動し、前面のホームボタンはなくなりましたが、額縁はあります。
シャープは時代の流れに沿って有機ELにシフトするのではないようです。薄型で自由度のある有機ELと省電力で高いタッチ感度のIGZO液晶といった特徴の違いを活かし、それぞれの製品ごとに採用を決めていくようです。
余談ですが、日本のディスプレイ開発の中で有機ELについては各社それぞれが開発を進めていましたが、市場の中では出遅れているのが現状です。今回のシャープに続き、JDIとソニー、パナソニックの有機EL事業を統合して設立されたJOLEDが量産化に取り組んでいます。とはいえ、ディスプレイ産業は日進月歩なので、次世代ディスプレイ技術についても動きがあるので目が離せません。
ゲームしながら充電してもOK!?
シャープは放熱設計にも従来から取り組んでいます。スマートフォンがモバイルPCレベルの処理性能を持ちながら小さな型の中で動いていますので、熱を持つのはどうしても仕方がないところですが、その熱によって処理性能の低下や低温やけどなどの弊害が起こり、スマートフォン市場においても問題になっているところです。
今回シャープでは新たにAQUOS初のパラレル充電を搭載しました。従来1か所が大きく発熱していたところを、2つの充電ICで発熱源を分散し、充電時の発熱を抑える設計になりました。これにより充電しながらでも、発熱を抑えられるため処理自体をそこまで落とさなくてよいという話です。
メインカメラは約2260万画素で単眼です。AIによるシーン認識に対応しており、最適なモードで撮影が可能になっています。インカメラは約800万画素です。インカメラの位置はディスプレイの切り欠き(ノッチ)上に配置されていますが、従来のようなインカメラのみではなく、iPhone Xと同じような切り欠きになっています。
基本スペックですが、OSはAndroid 9.0採用、CPUはオクタコア(2.6GHz×4+1.7GHz×4)を搭載。内蔵メモリはAQUOS史上最大容量でRAMは6GB、ROMは128GB搭載。ただし、軽量化に伴ってmicroSDカードスロットは非搭載です。IPX5,IPX8の防水、IP6Xの防塵に対応しています。3.5mmイヤホンジャックも軽量化に伴い非搭載で、同梱のUSB Type-C・3.5mmジャック変換アダプターかBluetoothイヤホンを利用することになります。
取り扱いMVNO
NTTコミュニケーションズが提供する老舗の格安SIMです。月単位の通信容量プランと日単位の通信容量プランを用意していますので、自分に合った料金プランを探せる初めて格安SIMを試すに持って来いです。2018年8月1日より本格提供がスタートされた「MUSICカウントフリー」が追加利用料なしで対象サービスの通信容量がかかることなく楽しめます。対象サービスは、Amazon Music、AWA、dヒッツ、Google Play Music、Spotify、ひかりTVミュージック、レコチョクBest。
動画配信やオンラインゲーム、FX等の金融サービスなどを展開するDMMグループのMVNOサービスです。DMMモバイルで人気プランが業界最安値と謳っています。プランも豊富でデータ量をかなり刻みます。高速データ通信量の残量なしや高速データ通信OFF時でも、はじめの一定量だけ高速通信で読み込みを行う「バースト機能」や、LINE、Twitterなどの対象SNSはデータ容量を消費しない「SNSフリー」を用意しています。
mineoは関西電力グループのケイ・オプティコム(2019年4月よりオプテージへ社名変更)が提供する格安SIMです。地方提供では一番有名かと思います。もちろん全国で使えます。au回線提供から始まったmineoですが、今ではドコモ回線、ソフトバンク回線も使えるマルチキャリアになりました。ユーザー間で助け合えるコミュニティーサイトや長期利用特典があったりと、ユーザー思いの一面もあります。
スペック
キャリア | SIMフリー |
---|---|
メーカー | シャープ |
発売日 | 2019年4月9日 |
形状 | ストレート |
サイズ(高さ×幅×厚さ) | 約154mm×73mm×8.8mm |
質量 | 約146g |
OS | Android 9.0(発売時) |
CPU | Qualcomm Snapdragon 845 SDM845 オクタコア(2.6GHz×4+1.7GHz×4) |
RAM | 6GB |
ROM | 128GB |
連続待受時間 | 3G:約635時間 LTE:約555時間 GSM:約575時間 |
連続通話時間 | 3G:約1810分 LTE:約2230分 GSM:約870分 |
ネットワーク | |
GPS | 〇 |
Wi-Fi | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
テザリング | 〇 |
Bluetooth | 5.0 |
メインディスプレイ | |
---|---|
サイズ | 6.20インチ |
解像度 | WQHD+(2992×1440ドット) |
方式 | 有機EL |
サブディスプレイ | |
サイズ | - |
解像度 | - |
方式 | - |
カメラ有効画素数 | |
メイン | 約2260万画素 |
サブ | 約800万画素 |
カメラ機能 | 光学式手ぶれ補正 |
その他 | |
防水 | IPX5,IPX8 |
防塵 | IP6X |
耐衝撃 | - |
タッチパネル | 〇 |
ワンセグ | - |
おサイフケータイ | 〇 |
赤外線通信 | - |
電池容量 | 3130mAh |
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アクセサリ
保護フィルム | 画面を割れや傷から守ってくれる美しさを保つ番人のような存在。一般的でお求めやすいプラスチック系のPET素材から画面が見やすく強度を高められるガラス素材のものがあります。また、コーティング技術も高く、クリアに見える光沢や、指紋防止、ブルーライトカットなどのコーティングから自身の利用に合うものを選んでほしいと思います。 |
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ケース | 長く使うための保護機能だけでなく、可愛らしい表現をプラスする服のような存在。本体にシールを貼るのはおすすめできませんが、ケースなら自由に遊べます。一般的なケース型だけでなく、ICポケットがある手帳型から本体そのもののデザインを活かすバンパー型など形状から素材まで本当に種類が多いため、迷ってしまいますがそれもまた楽しい。 |
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本体 | 白ロムは中古端末であり、巡り合わせが良ければ安くて良いものが手に入るかも!?ただ、白ロムはあくまで中古ですので、思わぬ所の傷や最悪動かないことも可能性としてあるので、写真も載っている信頼性のあるところで選ぶのが無難です。以下は管理人も利用したことのあるショップですので、興味のある方はチェックしてみて下さい。 |
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関連機種
ニュース
2020年4月20日製品アップデート
シャープはスマートフォン「AQUOS zero SH-M10」をAndroid 10にバージョンアップする製品アップデートの提供を開始した。
2019年11月5日製品アップデート
楽天は製品アップデートにより楽天モバイルのMNO回線に対応すると案内している。
2019年4月3日発表
オプテージは、シャープ製スマートフォン「AQUOS zero SH-M10」を2019年4月9日より取り扱うことを発表した。
2019年4月12日発表
DMMは、シャープ製スマートフォン「AQUOS zero SH-M10」の申込受付を2019年4月11日より開始したと発表した。
2019年4月4日発表
インターネットイニシアティブは、シャープ製SIMフリースマートフォン「AQUOS zero SH-M10」を2019年4月12日より販売する。
2019年4月3日発表
NTTレゾナントは、シャープ製SIMフリースマートフォン「AQUOS zero SH-M10」を4月9日11時より販売する。
2019年4月3日発表
楽天モバイルは、シャープ製SIMフリースマートフォン「AQUOS zero SH-M10」を2019年4月9日に発売すると発表した。すでに新規契約と機種変更向けの予約受付は開始中、4月5日10時からMNP向けの予約受付を開始する。
2019年4月3日発売
シャープは、スマートフォン「AQUOS zero」のSIMフリーモデル「SH-M10」を2019年4月9日より順次発売すると発表した。
2018年10月3日発表
シャープは、2018年冬モデル向けのフラッグシップモデルスマートフォン「AQUOS zero」を発表した。
外部リンク
DMM mobile
(最終更新日:2020/04/21)